ケーベル会について

ケーベル会は、ラファエル・フォン・ケーベル先生の来日100周年、没後70周年の節目にあたる平成5年(1993年)に発足しました。

主な活動として、毎年ケーベル先生の命日にあたる6月14日に東京池袋の雑司ヶ谷霊園にある先生の墓前に集まり、お参りや清掃をして故人を偲んでいます。また研究会の開催、機関誌『ケーベル会誌』の発行などを行っています。

以下に本会の発足までの経緯と活動理念を、『ケーベル会誌』創刊号(1993年)に掲載の島尻政長初代会長による「ケーベル会発足の経緯」から一部抜粋してご紹介します。


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ケーベル会発足の経緯  島尻政長


毎年、ケーベル先生の命日に雑司ケ谷でお会いする人々の間で、平成5年はケーベル先生の来日100年記念の年であり、また没後70年の年であることが昨年から話されていた。今年に入って、この人々を中心にして、それにこれまでにケーベル先生について随筆や研究論文や音楽活動を通して関わって来た人々を加えて発起人会として6月14日、ケーベル先生の命日に雑司ケ谷のケーベル先生の墓地でケーベル会が発足した。発起人会は10名であった。

ケーベル先生は日本の人文系の学問の諸分野、音楽、ピアノ演奏の面での黎明期にその基礎を築いた大恩人であり、また西洋の技術を受容するための前提となる文化や教養や、品格や自由の何たるかを我々に教えた最も重要な教師であったと考える。

この記念すべき年に、ケーベル先生を日本人である私達は忘れないようにケーベル会を創設し、ケーベル先生を研究し、その功績を顕彰しようとするものである。

(中略)

今後、ケーベル会はケーベル先生についての資料、文献を収集し、またケーベル先生の明治、大正期の日本文化への影響、役割、意義についても考え、またケーベル先生の弟子達とその業績についても広く調査研究し、機関誌で発表していきたいと考えている。

ケーベル先生について興味のある方は、ケーベル会に参加し、一緒にケーベルを論じ、明治を語り、哲学、 美学、ギリシャ古典、宗教、ドイツ文学、 ロシアとその文化、そして音楽を勉強しましょう。

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これまでの主な活動

・命日の墓参り、清掃

・例会の開催

・『ケーベル会誌』創刊号(1993年)~第4号(1996年)

・「ケーベル会会報」第1号(1994年)~第17号(2002年)


歴代会長・事務局(在任期間)

・初代  島尻政長(1993年~1997年)

・第2代   鈴木重昭(1997年~2002年)

・旧事務局 榎本昌弘(1993年~2010年)


現在の運営・組織(2023年~)

・会長  大橋容一郎

・事務局 堤田泰成

・『ケーベル会誌』編集委員 大橋容一郎・笠松和也・堤田泰成

名誉会員 榎本昌弘)


連絡先

ケーベル会事務局 メールアドレス

 koeberkai.office[at]gmail.com

※  [at]を@に変更して送信してください。


入会案内

準備中

(当面の間は、会則や会費などを設けずに活動します。今後、運営の方針が定まり入会手続きのご案内が可能になりましたら、当ページにてお知らせします)